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2025.04.27
【2023年12月号】全加盟店の実績データから見るドロップインの利用動向とポイント | いいオフィス
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。いいオフィス本部にて、全店舗のドロップイン利用状況におけるデータ分析を行いましたので、共有させていただきます。
ドロップインプランを改定することで、利用者数が増加する事例もございますので、是非ご一読いただき、プランの見直しにお役立ていただけますと幸いです。
ドロップインの利用状況
全国平均データ
利用者一人当たりの平均単価、平均利用時間、月間の平均利用回数のデータ分析を行いました。

1回あたりの平均単価は1,389円、利用時間は221分(3時間41分)、1名あたりの月間利用回数は2.5回という結果となりました。
地域別データ
上記の利用状況について、地域別にデータ集計を行いました。
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上記では地域別のドロップイン利用について平均単価、平均利用分数、平均月間利用回数をご紹介させていただきました。
上記はあくまでも平均ですが、店舗コンセプトはさまざまで、自治体が運営する店舗をはじめ、無料で利用できる店舗や収益を重要視しない店舗も数多くあります。
その一方で、ドロップイン利用における収益を重要視している店舗では、一人当たりの最大利用金額は2,000円程度、という傾向もございます。
この傾向から「2,000円程度」と「席数」を軸にして、収支計画をもとに料金設定を考えることが重要です。また、月額プランについては、ドロップインプランの1DAY料金をもとに設定することがオススメです。
ドロップインの料金設定でお困りの際は、お気軽にお問い合わせください。
リピート率(継続率)
初回利用から特定の回数まで、継続して利用する会員様の割合を算出しました。全初回利用者の中で、どれくらいの方が利用を継続しているかを表しています。
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初回利用者が1,000名いた場合、2回利用する方は425名、3回利用する方は272名という結果となりました。
この利用率には、ドロップイン利用から月額利用への移行は含まれていないため、実際は上記のデータより多くの方が、店舗を利用している結果になります。
ドロップインプランから月額プランへの転換率
ドロップイン利用から月額プランへの転換率を算出しました。
- 月額プランへ転換するまでの平均ドロップイン利用回数:5.7回
- 月額プランへ転換するまでの平均日数:43日
- 月額プラン購入者の中で、ドロップインを事前に利用していた会員の割合: 47.0%
※23年11月19日まで いいアプリ集計データ
約半数の方がドロップインから月額プランに移行。平均として、43日で5.7回のドロップイン利用を通じて月額会員になることが分かりました。
滞在人数の時間別シェア
ドロップイン利用者について、時間帯別で滞在人数が分かるデータを算出しました。
2023年10月分(全国)

全国平均として、8時台から利用が増えてピークは15時台、21時以降も利用する方が多いことが分かりました。
恵比寿(24時間営業 ー 都心型)
最寄駅の1日あたりの乗降客数(2022年度)202,641名

全国平均と同様に、8時台から利用が増えてピークは15時台。21時以降の利用者は全国平均よりも多く、約10%の方が利用していることが分かりました。
志村坂上(24時間 ー 住宅街型)
最寄駅の1日あたりの乗降客数(2022年度)13,554名

全国平均や都心型と同様に、利用が増え始める時間帯は8時台。ピークは分散されていて、21時以降は都心型よりもさらに多くの方が利用していることが分かりました。
全国平均と24時間営業の拠点を比較

滞在人数の時間帯別シェアについて、全国平均と都心型店舗、住宅街型店舗を比較したところ、いずれも8時台から利用者が増えている傾向は変わらず、ベッドタウンほど深夜まで利用者が多いことが分かりました。
ドロップインプランを上手く活用して売上アップ
今回算出したデータから、月額会員の獲得においてドロップイン利用がキッカケになっていること、日中はもちろん早朝深夜の時間帯もドロップインのニーズが大きいことが分かりました。
ドロップインプランを上手く活用することで、売上アップが可能になります。いいオフィス直営店のノウハウや加盟店様の利用動向を踏まえて、ドロップインプランのポイントをご説明いたします。
営業時間を拡大して、早朝・深夜の利用ニーズに対応
時間帯別滞在者数のデータから、早朝や深夜のニーズが大きいことが分かりました。営業時間について、9時から18時、10時から19時としている店舗様が多く見受けられますが、営業時間を拡大することによって、売上を伸ばすことが可能になります。
いいオフィスでは、営業時間の一部時間帯を無人で運営できる省人化パッケージをご用意しております。アプリとスマートロック、監視カメラ、予約システム、管理画面が連動した仕組みで、業務負担なく、売上アップが可能になります。
懸念点として、光熱費の負担増加が挙げられますが、タイマー設定や早朝深夜における利用可能エリアの制限など、直営店のノウハウご提供も可能です。
省人化について、ご興味ございましたら各営業担当までお問い合わせください。
料金体系と利用方法の見直しで、さまざまなニーズを獲得
ドロップインの料金体系について、いいオフィス直営店では地域性、立地、空間環境などを考慮して設定しています。
その中で共通している点は、ドロップインの時間区分を30分単位で設定すること。短時間でも気軽にご利用いただけるように、利用障壁を下げることで、より多くのユーザー獲得が可能になります。
また、チェックアウトと同時に決済が完了するため、チェックアウト時に最適な料金が課金されます。(例:ドロップイン料金が30分250円の場合、45分利用してチェックアウトすると500円が決済)店舗スタッフ様は利用料金を計算したり、会計手続きする必要なく、ドロップイン利用を受け入れることができます。
さらに、利用方法について、事前連絡制を廃止したことによって、利用者が増加する事例も増えています。最寄駅に2つの店舗があり、一方だけ事前連絡制にしている場合、事前連絡制にしていない店舗の方が圧倒的に利用数が多いことが分かりました。
ご利用者様が使う「いいアプリ」は、その場で気軽に予約することも可能です。特に完全個室やブース席は予約ニーズが大きいため、一部座席だけでも予約運用することもオススメです。
このように、オペレーションを見直すことで、売上が伸びている事例も増えています。
完全個室やブース席の予約運用で、集客チャンネルを拡大
事前予約制にすると利用のハードルが上がってしまう一方で、「確実に席を確保したい」というニーズもあります。そんなときに活用できる機能が、予約システムです。特に、完全個室やブース席がある場合は、その一部座席を予約制にすることで売上アップが可能になります。
いいオフィスの予約システムは、Googleカレンダーを活用しています。そのため、個室や会議室の予約獲得に強みがある「インスタベース」「スペースマーケット」「スペイシー」と連携が可能です。
「予約が増えて売上が上がるのは嬉しいけど登録や運営が面倒…」という方は、弊社で登録代行、さらには運営代行も可能です。詳しくは前回お送りした2023年11月号をご覧ください。
最後に
テレビや新聞、ネットメディアでは出社回帰のニュースを見かけることもありますが、直営店をはじめ、売上が伸びている加盟店様が増えています。今回ご紹介したドロップインの利用状況やプラン設定のポイントを参考にしていただき、不明点やプラン見直しの相談希望などございましたら、各営業担当までお気軽にお問い合わせください。
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