コワーキングスペースとは?メリット・デメリット、利用方法やシェアオフィスとの違いについてわかりやすく解説! | いいオフィス

コラム

2024.08.09

コワーキングスペースとは?メリット・デメリット、利用方法やシェアオフィスとの違いについてわかりやすく解説! | いいオフィス

いいオフィス 編集部

コワーキングスペースとは?メリット・デメリット、利用方法やシェアオフィスとの違いについてわかりやすく解説! | いいオフィス

オフィスに出勤して自分のデスクで仕事をする時代が決して当たり前ではなくなりました。今の時代はコワーキングスペースで仕事をしつつ、たまにオフィスに行くようなことが珍しくはなくなっています。

本記事では、コワーキングスペースとは何かを中心に、メリット・デメリット、利用方法やシェアオフィスとの違いなどをわかりやすく解説します。

コワーキングスペースとは

そもそもコワーキングスペースとはどういうものなのか、言葉の意味も含めて内容をまとめました。

コワーキングスペースの概要

コワーキングスペースは、複数の人たちが同じ場所で別々の仕事を行える環境を指します。コワーキングスペースは英語でCoworking Spaceと書きますが、Coworkingには「共通の+働く」という意味合いが組み合わさっています。

コワーキングスペースはアメリカ発祥とされ、その歴史はさほど古くなく、2000年代中盤とされています。コワーキングスペースを中心に技術革新が進んでいったとされており、日本でもコワーキングスペースは広まってきました。

コワーキングスペースの特徴

ここからはコワーキングスペースの特徴について解説します。コワーキングスペースの特徴は以下の通りです。

  • 設備が充実している
  • 料金体系がわかりやすい
  • 全国各地にある

本項目では、コワーキングスペースの特徴について解説します。

設備が充実している

コワーキングスペースの特徴として、設備が充実している点が挙げられます。コワーキングスペースをオフィスとして活用する方も多いため、オフィスとしての機能を保つための設備が用意されているケースがほとんどです。

主な設備としては以下のものが挙げられます。

  • 会議室
  • Wi-Fi
  • ウォーターサーバーなどフリードリンク
  • ロッカー
  • レンタルパソコン
  • レンタルモニター など

コワーキングスペースは会議をする場としてもつかわれるため、ホワイトボードなど会議に必要なものも多く用意されています。また、ノートパソコンなどを持ち込んで仕事をする方が非常に多いため、コワーキングスペースにおいてWi-Fiは必須です。他にもウォーターサーバーや食事をするための電子レンジなど、コワーキングスペースによって充実ぶりに違いがあります。

料金体系がわかりやすい

コワーキングスペースは料金体系が分かりやすいのも特徴的です。

基本的にコワーキングスペースは月額制もしくは年会費制、ドロップインが一般的です。ドロップインはその日だけ利用したい人向けの料金システムで、その都度利用したい際にお金を払うのが特徴です。

月額制や年会費制は、普段から特定のコワーキングスペースを利用したい場合におすすめです。フリーランスで働く方は経費としても落とせるため、特定のコワーキングスペースで会員登録を済ませた方がお得に利用しやすいです。

全国各地にある

コワーキングスペースは都心部はもちろん、地方にも存在します。今まであればカラオケボックスやネットカフェが一般的でしたが、ネットカフェは近年減少傾向にあり、その中で踏ん張っているネットカフェも多機能化によって値段が上がってきています。

その点、コワーキングスペースは都心部にも多いほか、決して栄えているとはいえない地方都市にも存在します。全国各地で働けるため、いわゆる「ノマドワーカー」にとってもパフォーマンスを落とさずに働ける場所が多く、生産性に貢献していると言えるでしょう。

コワーキングスペースのメリット

コワーキングスペースのメリットは以下の通りです。

  • モチベーションが高い人が集まりやすい
  • 時に他の方とコミュニケーションがとれる
  • 集中しやすい

ここから上記のメリットについて詳しく解説します。

モチベーションが高い人が集まりやすい

コワーキングスペースは基本的に仕事をする人が集まる場所なので、モチベーションが高い人が集まりやすい傾向にあります。そのため、静かな環境で仕事に取り組みやすいのが特徴的です。

コワーキングスペースには仕事で利用する方や自習を行う学生なども利用するため、キーボードや筆記用具の音などはするものの、大声で談笑するような光景はさほど見当たりません。他の方とのコミュニケーションこそあっても、節度のある会話が展開されるため、そこまで気が散りません。

ネットカフェの場合はそこで寝る方、食事をする方などさまざまな利用方法があるため、決して集中し続けられる環境とは言い難いです。しかし、コワーキングスペースは集中して取り組みやすい環境が整えられています。

時に他の方とコミュニケーションがとれる

コワーキングスペースは「共同の+働く」という英語での意味があるように、その場にいる人とコミュニケーションをとって仕事の話がしやすい場です。

特に1人で仕事をする機会が多いフリーランスや独立間もないベンチャー企業の経営者などは、仲間をコワーキングスペースで見つけることも可能です。ビジネスにおいて欠かせない人脈づくりを進めていく中でコワーキングスペースは色々なメリットがあると言えるでしょう。

また、意識を高く持って仕事に取り組む人がコワーキングスペースを利用する傾向にあるため、仕事に真剣に向かい合う姿勢を見せている中でいつの間にかリスペクトが生まれていることもあります。

集中しやすい

コワーキングスペースのいいところは、集中しやすい点にあります。人間であれば集中が途切れることも当然ありますが、途切れた際に立て直しやすいのが特徴です。飲み物を飲みたいと思って席を立っても、フリードリンク制であればそこで完結します。

ネットカフェだと漫画などがあり、四方を遮蔽された環境であればついつい怠けがちです。しかし、コワーキングスペースはネットカフェと違って個室でなければ四方が遮断されていないですし、漫画があるわけではありません。

自習を行う学生が多いのは、自宅で勉強するよりも誘惑が少なく、ベッドなどがないので常に机に向かって勉強できるからです。こうした集中できる環境こそがコワーキングスペースの強みです。

コワーキングスペースのデメリット

コワーキングスペースのデメリットは以下の通りです。

  • どうしても物音が気になる
  • セキュリティの問題
  • いつでも利用できるとは限らない

ここからは、上記のデメリットについて詳しくまとめました。

どうしても物音が気になる

コワーキングスペースは確かに集中しやすい一方で、どうしても周囲の物音が生じ、気になる人は気になります。キーボードを叩く音や筆記具で書く音、イスを引く音など色々な音が生じるので、それが集中力に影響を与えるケースが考えられます。

しかし、コワーキングスペースに限ったことではなく普段のオフィスでもよくあることで、自宅で仕事をしていても起こり得ることです。また、ホワイトノイズと呼ばれる無機質な音を聞くことで気になる音が相殺される手段もあります。対処を行うことで克服できるデメリットであると言えるでしょう。

セキュリティの問題

コワーキングスペースの利用で注意しないといけないのがセキュリティ面です。例えば、お昼ご飯を買いに席を立つ際、パソコンなどをそのままにして出ていく人がいます。この時、ロックなどをかけていないと、特に何の操作をしなくても、画面に表示された情報をのぞき見できるため、情報漏洩につながる恐れがあります。

そのため、席を立つ際には大事なアイテムは持参する、ロックをかける、貴重品だけ持っていくなどの対処が必要です。ロッカーがある場合にはロッカーに入れておくのも有効です。

コワーキングスペースの利用者は目の前の仕事に集中していて、周囲の動きを見ていないケースがほとんどです。自分の身は自分で守るという意識が求められます。


最近ではこういった課題を解決するため、完全個室に特化した店舗が増えています。また、ボックスタイプの個室を設置している店舗も増えているため、事前にチェックすると良いでしょう。

いつでも利用できるとは限らない

コワーキングスペースを利用したくてもいつでも利用できるとは限りません。基本的にフリーアドレスなので、好きな場所で仕事ができる一方、場所には限りがあるため、混雑していると使えないので注意が必要です。

しかも、ネットカフェと違って、順番待ちをしてもいつ席が空くかはわからず、相当な時間を空費する可能性も考えられます。予約ができるコワーキングスペースもあるため、底を利用するか、営業して間もない時間帯に行ける場合にはすぐに行くのが確実です。

コワーキングスペースの利用方法

次にご紹介するのはコワーキングスペースの利用方法についてです。どのような利用方法があるのかを以下にまとめました。

  • 法人登記を済ませてオフィスとして利用する
  • 同じ志を持つ仲間を見つけるために利用する
  • 気分で働く場所を変えるために利用する

法人登記を済ませてオフィスとして利用する

コワーキングスペースの中には法人登記が可能なケースがあります。コワーキングスペースの住所で法人登記が行えるので、自宅で登記を行うよりもプライバシーが守られるほか、オフィスとしても利用できるため、利便性が高いと言えるでしょう。

しかも、コワーキングスペースの利用代金は経費で落とせるため、わざわざシェアオフィスを利用しなくてもいいですし、設備も整っているのでおすすめです。一方で、法人登記ができないコワーキングスペースもあるため、可・不可のチェックは必要です。

同じ志を持つ仲間を見つけるために利用する

コワーキングスペースのメリットは、仲間を見つけてコミュニケーションがとれる点にあります。クリエイティブな仕事をしている方にとって、さまざまなバックボーンを持つフリーランス、起業家との出会いは貴重なものとなるでしょう。同じ志を持つ仲間を見つけるために利用できるのはおすすめです。

おしゃれなコワーキングスペースでは、コミュニケーションがとりやすいスペースが別に用意されており、気軽に利用できます。人が集まるとどんどん集まってきやすくなるのもある種人間の習性的なところで、利用しない手はありません。

気分によって働く場所を変えるために利用する

全国各地にあるコワーキングスペースには、多くのノマドワーカーが存在します。ノマドは遊牧民を表し、特定の場所を持たずに転々としながら仕事をしていく人をノマドワーカーと言います。

コワーキングスペースが地方にもあり、温泉があるコワーキングスペースも存在するため、各地の環境を楽しみながら働いていくようなことも可能です。特に都内はおしゃれなスペースがあまりにも多く、むしろ1か所に特定するのがもったいないほどです。

このように気分によって働く場所を変えることはおすすめであり、刺激を得るのにもいいでしょう。

コワーキングスペースの利用が向いている方

コワーキングスペースの利用が向いている方は以下の方々です。

  • 自宅での作業が難しい方
  • 作業に集中したい方
  • 仲間が欲しい方

ここからは対象となった方々に関する情報をまとめています。

自宅での作業が難しい方

コロナ禍で自宅での仕事に四苦八苦した方も多いのではないでしょうか。特にお子さんがいる家庭だと自宅での作業が非常に難しく苦労した方もいるはずです。その方にとってコワーキングスペースはうってつけの環境と言えます。

会社に出勤するように家を出て、コワーキングスペースで働き、一定の時間が過ぎれば帰宅すれば問題ありません。家族にも迷惑をかけず、仕事のオンオフのメリハリもつくので一石二鳥です。

作業に集中したい方

自宅だと集中できない方もいます。誘惑が多くて上手く取り組めない方にとって、コワーキングスペースは最高の環境です。誘惑するものがほとんどないので、一度集中し始めれば一気に取り組めるようになります。

物音の対策なども簡単に行えるので、後は費用面さえ気にならなければ最高の環境を手に入れたといっても過言ではありません。

仲間が欲しい方

コワーキングスペースの醍醐味は何と言っても仲間の作りやすさにあります。人脈形成に活用したい場合、コワーキングスペースがあれば実現しやすいでしょう。特におしゃれなコワーキングスペースであれば、容易に作れると言えます。

一方、雑居ビルの中にあるようなコワーキングスペースだと、サラリーマンだらけで仲間どころではないケースもあるため、おしゃれなコワーキングスペースを選びましょう。

コワーキングスペースの利用が向いていない方

コワーキングスペースが向いていない方は、ズバリ、コストが気になる方です。コワーキングスペースを利用するのに利用代金がかかるほか、交通費などもかかります。食事面なども気になると、コストに見合うだけのメリットがあるかどうかがポイントです。

その点、自宅で作業できれば、コストをかけずに済みます。交通費も必要ありませんし、満室などの可能性も捨てられます。例えば、気分を変えるために利用する、周囲で工事を行っていて集中できないなど、スポット的に利用するのであれば効果的な利用につながるでしょう。

コワーキングスペースを利用する際の注意点

コワーキングスペースを利用する際の注意点として、一番はセキュリティ面です。席を立つ際に盗難の恐れもあるため、何の策もなしに利用すると痛い目を見る恐れがあります。

できれば個室タイプのコワーキングスペースを利用し、共用スペースで談笑できるような環境がおすすめです。これならばセキュリティ面も気になりませんし、より集中して取り組めるようになります。

個室タイプだと費用がかかりやすいため、その点にも注意が必要ですが、セキュリティ面にかけるコストと捉えるのがよく、経費で落ちるため、そこまで気にしなくてもいいと言えるでしょう。

コワーキングスペースはどこにある?

コワーキングスペースの情報が詰まっている「コワーキング.com」によれば、2022年12月時点で2,129施設存在します。そのうち、東京など南関東が864施設、関西が353施設となっています。

現状では東京など都市部が中心ですが、コワーキングスペースが1か所もない都道府県は存在しません。つまり、全国にコワーキングスペースは存在します。全国各地に800拠点以上展開する「いいアプリ」や「コワーキング.com」などで検索を行い、目的地や現在地近くのコワーキングスペースを探すのもおすすめです。

コワーキングスペースの選び方

コワーキングスペースは設備の有無や価格などで選ぶのがおすすめです。特に設備面の有無に関しては、パソコンの貸し出しがある、コピー機などが使えるなどの点がポイントになります。

一方、ホームページの有無や混雑状況が確認できるかどうか、あとはコワーキングスペース利用者の口コミなどチェック項目が多くあります。特に1か所のコワーキングスペースで重点的に働きたい方はまずこれらの情報をチェックした後に、ドロップインでの利用がおすすめです。

コワーキングスペースとシェアオフィスとの違い

コワーキングスペースとシェアオフィスにはそこまで決定的な違いがありません。しかし、シェアオフィスは場所の共有にとどまりますが、コワーキングスペースはコミュニティスペースの意味合いが含まれています。

サラリーマンが単に仕事をするだけ、もしくは起業して会社を大きくしたいという時にはシェアオフィスでも問題ありませんが、人脈を作りたいという願望があればコワーキングスペースを利用しましょう。人脈を作りたいかどうかという動機によってシェアオフィスもしくはコワーキングスペースの利用を分けると言えます。

まとめ

コワーキングスペースはここ10年で有名になってきたスペースであり、ネットカフェと違ってその数を増やしています。ネットカフェには色々な制約があり、コロナ禍で閉店したケースが多い中、コワーキングスペースは簡易的に始められるため、制約が少ないのも特徴です。

常にパソコンを持ち歩き、集中できる環境で仕事をしたい方にとって最高の環境です。人脈を作りたいなどの思惑がある方が、さまざまなコワーキングスペースを知って利用していくことをおすすめします。

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